【医師監修】若ハゲの原因と対策について 予防法・治療方法を解説
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- 更新日:2024年2月14日
- 更新日:2024年2月14日
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若ハゲの原因と対策について|予防法・治療方法を解説
まだ若いのに、髪が薄くなってきたと感じる……。そのような場合は、早めに対策を始めることが大切です。放置すると進行し、なかなか改善しなくなります。ここでは、若ハゲの原因や対策について詳しくご紹介します。
若ハゲは早めの対策を
若ハゲは、放置すると進行する恐れがあります。頭皮が見える、ボリュームが減った、ヘアブラシに抜け毛が目立つようになったなど、髪の毛のことで悩んでいる若い世代が増えています。進行すれば他人の視線も気になり、ストレスの原因や外出がおっくうに感じてしまう方も少なくありません。
しかし、若ハゲは早めにしっかりと対策をすることが大切です。医療機関への受診や相談するのは恥ずかしいと感じてしまう方もいますが、手当てが早いほど薄毛の進行を食い止められる可能性があります。
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若ハゲが起こる原因について
そもそも、なぜ若ハゲになるのでしょうか。さまざま原因がありますが、主に次の3つが関係しています。
遺伝
若ハゲの原因となるAGAは、遺伝性があります。両親からAGAのリスクを高める遺伝子を受け継ぎますが、母親から受け継がれる遺伝子の方が強い影響をもたらします。そのため、母方の家系が薄毛の場合は、自分にも薄毛の遺伝子が受け継がれている可能性があるのです。
ただし、遺伝性があるといっても、必ず若ハゲになるわけではありません。AGAに関わる5αリダクターゼの活性の高さと、ジヒドロテストステロンを取り込むアンドロゲンレセプターの感受性が遺伝するだけのため、あくまでもほかの人よりもAGAになりやすいだけなのです。
環境
睡眠不足や栄養不足、運動不足などの環境要因で若ハゲのリスクが高まります。睡眠不足だと、髪や頭皮の代謝が低下して、健康な髪の生成に問題が起こります。また、夜中に何度もトイレに行ったり、眠りにつきにくかったりする場合も、代謝に影響が及ぶ可能性があるのです。
そのため、睡眠時間だけではなく、睡眠の質にも注目しなければなりません。
そして、髪や頭皮の健康に必要な栄養を摂ることも大切です。髪の主成分はタンパク質ですが、ビタミンやミネラルなども髪の生成に関わっているため、さまざまな栄養を摂る必要があります。
そして、栄養を頭皮に送り届けるためには、血流がいい状態を保つ必要があるため、適度な運動も必要です。運動不足だと、血流が低下して栄養が頭皮に届きにくくなります。このように、睡眠と食事、運動に問題がある方は注意が必要です。
男性ホルモン
男性ホルモンのテストステロンは、性機能に深く関わっています。重要な役割を果たしているテストステロンですが、頭皮の5αリダクターゼⅡ型と結合すると、ジヒドロテストステロンという薄毛の原因となるホルモンに変化します。
ジヒドロテストステロンは、毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターに取り込まれ、脱毛シグナルを出すことで髪の成長を妨げてしまうのです。
しかし、薄毛ではない方もいるように、テストステロンがあるから薄毛になるわけではないのです。
遺伝によって5αリダクターゼの活性が高く、アンドロゲンレセプターの感受性も高い場合は、それだけ若ハゲになりやすいと考えられています。
こんな人は注意!若ハゲの対策方法とは
次のような人は若ハゲのリスクが高いため注意しましょう。
睡眠不足、ストレスが続いている
仕事や育児、家事などに追われて睡眠不足が続いていたり、継続的にストレスを感じていたりする場合は、それだけ若ハゲのリスクが高まります。また、パワハラを受けていたり、家族関係が悪かったりすると、仕事でも家庭でもストレスが溜まり、髪の健康状態が悪くなる可能性があります。
できるだけ睡眠を取るとともに、質を高めるようにしましょう。寝る前は部屋を薄暗くして静かに過ごし、飲食は寝る3時間前までに済ませてください。入浴も2時間前に済ませて、寝る前に神経を活発な状態にしないことが大切です。
また、ストレスを解消させるために、趣味を楽しんだり友人と遊んだりするのもいいでしょう。できるだけストレスを受ける量を減らしつつ、こまめに解消させることをおすすめします。
栄養バランスの悪い食生活が続いている
外食が続いていて食生活が乱れている人やジャンクフードばかり食べている人は、栄養状態が悪いといえます。糖質や脂質を摂りすぎると、頭皮から皮脂が過剰に分泌されます。その結果、雑菌が皮脂を餌にして繁殖し、炎症を引き起こします。
炎症が強くなると脱毛して若ハゲの原因となるため注意しましょう。できるだけ栄養バランスのとれた食事を心がけてください。しかし、忙しくて栄養バランスまで考えられない場合もあるでしょう。
その場合は、不足している栄養をサプリメントで補うことをおすすめします。
若ハゲ対策によいとされる食事は?
たんぱく質
髪の毛の約70%以上はケラチンというたんぱく質で形成されており、
食事で摂取したたんぱく質が体内で再結合する際に合成されます。
多く含まれる食材:肉類、卵等
ビタミン
ビタミンAには、頭皮の皮脂分泌を正常化するほか、頭皮環境を整える効果があり
ビタミンB群には、細胞分裂を促し、頭皮環境を活発化させる効果があります。
多く含まれる食材
ビタミンA:レバー、かぼちゃ、にんじん等
ビタミンB群:乳製品、青魚、卵等
ミネラル
ミネラルに含まれる亜鉛にはケラチンの生成を手助けする効果があります。
多く含まれる食材:魚介類、赤身肉、藻類
頭皮の清潔が保てない人
頭皮の清潔を保てない人も、若ハゲが起こりやすくなります。丁寧に洗えていなかったり、シャンプーの洗浄力が不足していたりすると、皮脂汚れが残って雑菌が繁殖します。その結果、炎症が起きて脱毛につながるのです。
また、しっかり洗おうと洗浄力が強いシャンプーを使った場合も同様です。洗いすぎは、頭皮のうるおいを保ち、外部刺激から頭皮を守る皮脂まで落としてしまいます。皮脂は、薄毛に悪影響を及ぼすと思われがちですが、実際には頭皮を守っているのです。
しかし、皮脂が過剰な状態では雑菌が増えやすいため、結果的に若ハゲの原因となります。このように、適切なシャンプーで正しく洗うことが若ハゲ対策に欠かせません。
シャンプーには、高級アルコールシャンプーや石けん系シャンプー、アミノ酸系シャンプーがあります。高級アルコールシャンプーは洗浄力が高く、石けん系シャンプーとアミノ酸系シャンプーは洗浄力が控えめです。
どれが自分に合っているか試してみましょう。そして、正しく髪を洗うことが大切です。髪を洗うときは、熱すぎる湯を使わず、優しく丁寧に洗います。熱すぎる湯は皮脂を洗い流してしまうため、自分に合ったシャンプーを使っていても、頭皮の乾燥を招く可能性があります。そして、シャンプーの成分が残らないように、しっかり洗い流しましょう。
若ハゲかを見分ける方法
まだ若いから大丈夫という思い込みから発見が遅れるケースや、他人から指摘されてはじめて薄毛を意識したけれど良く分からないという方は多くいます。
若ハゲが起こっていないか、一つひとつ確認してみましょう。
抜け毛が増えている
健康な状態であっても、髪の毛は1日平均100本程度抜け落ちます。普段より排水溝やブラシ、まくらなどに抜け毛が増えたと感じた場合、若ハゲが進行している恐れがあります。
1日100本はあくまで目安であり、1本ずつ数えることはできませんが、なんとなく前より増えたと感じている方は要注意です。
生え際が後退している
毎日鏡を見ていると気が付きにくいですが、おでこが広くなった気がする、生え際のM字が目立つと感じた場合、AGAを発症している恐れがあります。
定期的に生え際が後退していないか、M字が進行していないかチェックしましょう。見分けがつきにくい場合は写真を撮っておき、見比べてみると違いがわかりやすくなります。
頭頂部が透けて見える
頭頂部の状態も自身では気が付きにくいため、発見が遅れるケースがあります。頭頂部が薄くなっている場合、後ろから見たときに目立つため、鏡を2枚用意して映してみたり、携帯で写真を撮ったりして、確認するのがおすすめです。
頭頂部は紫外線や頭皮の乾燥によるダメージ、AGAによる薄毛が懸念されます。頭頂部やつむじ付近が透けて見える、地肌が見える範囲が広がっている場合は若ハゲの可能性があります。
間違った若ハゲ対策をしないために
間違った若ハゲ対策をしないために、まずは抜け毛や薄毛治療を行っている医療機関へ受診することをおすすめします。必要に応じて治療を受けられるため、若ハゲの悪化を抑えることが可能です。また、間違ったハゲ対策をすると、若ハゲの悪化を抑えるどころか悪化を招く恐れがあります。AGAを多く診察してきている医師から、自宅でのケアや対策法などのアドバイスを受けましょう。
さらに、遺伝子検査で薄毛遺伝子を持っているかどうか調べられるため、改善や予防に向けて早めに取り組めるようになります。
例えば、育毛剤を使用しても、AGAの改善は期待できません。この場合は、クリニックでプロペシアやザガーロなどによる薬物療法を受ける必要があります。薄毛のタイプを知るためにも、まずは医師の診断を仰ぎましょう。
よくある質問
若ハゲで悩んでいる方からの、よくある質問をまとめています。
若い人でもAGA治療は受けられる?
AGAスキンクリニックでは、18歳以上の方を対象に薄毛治療を行っています。未成年の場合、法定代理人(親権者または未成年後見人)の方と同伴が必要ですが、同伴ができない場合は同意書を用意しています。
ただし、治療方法の一部は20歳以上が対象となるケースがあります。
生活習慣の改善だけでは治らない?
若ハゲやAGAを悪化させている原因のひとつとして、偏った食事や運動不足が挙げられます。しかし、すでに発症している場合、生活習慣の見直しだけでの薄毛改善は難しいといえるでしょう。
とはいえ、乱れた生活習慣は頭皮や髪質へ悪影響を及ぼします。若ハゲを予防したい方は普段の食事内容を見直す、適度な運動を心がける、睡眠時間をしっかり取るなど、生活習慣に注意しましょう。
まとめ
複数の要因が重なることで若ハゲのリスクが高まります。また、遺伝的要因も関係しているため、クリニックで遺伝子検査を受けることをおすすめします。
若ハゲになっても、できるだけ早く治療を始めることで、進行を抑えられるため、過度な心配はいりません。薄毛や抜け毛、ハゲなどを専門に診療を行っている医療機関もあり、患者さまに合った治療方法や、自宅でできるヘアケア対策を教えてもらえます。
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監修医師情報
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診療顧問
所属学会
・日本形成外科学会専門医
・国際形成外科学会員経歴
2017年 3月 東京美容外科 技術顧問 就任
AGAスキンクリニック 診療顧問 就任
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